「食堂付きアパート」に行ってきた!


【訪問レポート】

食堂付きアパート1

 

こんにちは!U26の切り込み隊長タカハシです。

2月22日(日)に、Good Design賞にも選ばれている「食堂付きアパート」で開かれたイベントに参加してきました。

ここは先日の第2回Neighbors Next U26 Project説明会にゲストスピーカーで来ていただいた、仲俊治さんがデザインされたユニークな集合住宅でもあります!

 

食堂付きアパートと言う名前の通り、1階がレストラン、2・3階に部屋があるというユニークなつくりになっています。さらに奥の部屋に進むにつれて徐々にパブリックな場からプライベートな空間へと進んでいく、おもしろい建物です。

 

今回は、このイベントと建物の様子を、仲さんからの解説も交えながら、お伝えします!

食堂付きアパート2

<テラスには秘密がいっぱい!>

ちょっとこの写真、不思議なものが移っていませんか?そうなんです。インターフォンがドアの脇ではなく、テラスの中央部にあるのです!

食堂付きアパート3

実はこうすることで部屋の中だけではなく、外にも入居者の使える空間を広げています。

ではなぜこんなことをしているのでしょうか?

 

一般的な集合住宅ではなかなか知り合いを作れないと言いますが、ここでは部屋の外であるテラスでも住んでいる人が活動するので、知らず知らずのうちに顔見知りになる機会も増えます。何気なく置いてあるバットや自転車のような趣味のものが見えることでも、「この部屋の人はこんなことが好きなんだな」のように話すきっかけを増やしています。なんだか江戸時代の長屋みたいですね。「朝から精が出ますねえ」「今度のお休みに一緒にバーベキューでもどうですか?」なんて声が聞こえてきそうです。

 

<とりあえず洗濯機を置いてみた!>
このテラス半分は入居者の空間ですが、もう半分は共用部になっています。そこで目を引くのが二台の洗濯機。当初は置く予定がなかった洗濯機ですが、一台置いてみたら入居者の方々がみんな使い出し、もう一台増やしたそうです。

 

食堂付きアパート4

 

共用のものを使う、というところにもU26的な要素が隠れていそうですね。今ものを所有しない若者が増えているそうです。特に家電や車などの大きなもの、自由に動きづらくなるものをできるだけ持たない若者が増えていると言います。これらをシェアしたい層が増えていることも、シェアハウスに注目が集まっている理由かもしれませんね。

 

ちなみにこの洗濯機、一回100円で利用できるそうですが、半年で元が取れちゃう計算らしいですよ。

 

<シェフの仕事は防犯?掃除?>

食堂付きアパートと言うくらいなので、この建物の1階には食堂(レストラン)があります。実はレストランがあることで、いいことがたくさん起きているのです!

 

例えば郵便が届いた時。自分が部屋にいなくても、代わりにシェフが受け取ってくれます。忙しくて身の回りのことが手に着かない時、レストランには清潔さが必要不可欠なのでシェフが代わりに掃除を手伝ってくれます!

「今日はどこか行くの?」「今日忙しいからちょっとこっちも掃除手伝って!」のような入居者とシェフの会話が日常的に行われているからこそ可能な事ですが、住まいにシェフがいることで生まれるメリットは大きそうですね。

食堂付きアパート5

 

 

<リノベーター必見!アイデアで抑える建築費>
細部までカッコいい食堂付きアパートですが、実はあちこちに建築費を抑える工夫がなされています。

食堂付きアパート6

こちらの天井、木のラインが美しいですね。これがないと無機質な空間になってしまいますが、木のおかげで温かみのある部屋になっています。実はこの木、ホームセンターで手に入るものを利用しているのです!

使われている木はパイン材という一般的な木材ですが、このように身の回りのものでも見せ方一つでカッコいいものが作れます。

 

こちらの花壇も、実は工場用の雨どいを工夫して作られています!雨どいなので水にも強いうえに、長いので、このような花壇をつくるには最適ですね!

食堂付きアパート7

 

食堂付きアパートは、アイデアが膨らむものがたくさんありました!

ぜひみなさんも食堂付きアパートへ行ってみませんか?

 

 

Written byタカハシ