各地で桜が満開を迎えている今⽇この頃、
Neighbors Next U26 Project(以下U26) が
いよいよスタートしました。
先⽉3⽉29⽇に、2015年度のキックオフが開催され、
これから一緒に活動していくプロジェクトメンバーが集結。
今日はそんなキックオフの様⼦をご紹介したいと思います!
私たちが⼤切にしたい”つながり”。
近年年では家族や地域とのつながりが薄くなり、
社会から孤⽴してしまう⼈が増えています。
誰にも気づかれることなく亡くなる⾼齢者、
相⼿への迷惑を怖がってお願いごとができないママ、
学校や会社に居場所が見つからず自分や相手を傷つけてしまう若者。
“孤⽴・孤独”が引き起こす事件は
テレビや新聞のニュースを賑わせています。
個⼈の自由が尊重される豊かな時代になりましたが、
もっと”心”が豊かになる未来をつくっていきたい。
つながりの⽣み出す価値を、多く の⼈々と分かち合いたい。
無縁社会は、私たちが解決したい課題の一つです。
【Neighbors Next U26 Projectの目指すところ】
「Neighbors Next U26 Project」は、
街に住む⼈々のつながりによって、都市の課題を解決し、
「ただいま」が溢れる未来を描いていくプロジェクトです。
U26世代が考える理想のマンションを2020年までにつくる
というビジョンを掲げ、
今年は”理想の住まいとコンセプトの提案”を
ゴールに活動していきます。
活動期間1年の中で、情報収集や輪読等を通して
⼟台となるインプットを前半に行い、
後半では具体的につく りたい
理想のマンションのコンセプトを作り上げて⾏きます。
メンバーはそれぞれ、
空間の設計や構造を考える「たてもの課」と
管理システムやコミュニティ形成などを考える
「くらし課」に分かれて ワークをすすめます。
U26には様々な分野で研究・活動している学⽣や、
既に住宅業界などで働いている社会⼈が所属しています
(詳しくはメンバー紹介ページで!)。
私たちでは⼒不足な部分もオブザーバーの猪熊純さんや仲俊治さん、
三井不動産の皆様やキュレーターの⼒をかりてすすめるので、
切磋琢磨、納得しながらワークを進めることができます。
【当日の様子】
キックオフでは、初対⾯の人も多いので、
まずはお互いに⾃己紹介をしました。
自分の興味やこれまでの経験を表すキーワードを
⼀枚の紙に書き、グループ内で共有や質問をしました。
「実は私も!」と共通点が伺える部分があったり、
「初めて聞いた!」「これはどういう意味?」など
気になるキーワードをメンバーの紙から発見したり。
緊張もほぐれてきたところで、
今回のプロジェクトを全⾯バックアップしてくださっている
三井不不動産レジデンシャルの渡辺さんから、
住宅史と今回のプロジェクトの意義、2011年に発足した
「サステナブル・コミュ ニティ研究会」のご説明が。
http://sustainable-community.jp/sc/
時間の経過とともに建物や緑、コミュニティーが
マンション自体の価値を高め、
優化していくという三井不動産の「経年優化」の事業理念を
さらに発展させるために結成された
「サステナブル・コミュニティ研究会」では、
共助、互助、地域住⺠との連携など
持続可能な地域をつくっていくことを重要なテーマと考え
活動しています。
続いて本プロジェクトを運営している荒さんかから、
荒さんが代表を務める
「HITOTOWA.Inc」の活動内容をご紹介していただきました。
HITOTOWAは⼈と和のために仕事をし、
企業や市⺠とともに、 都市の社会環境問題を解決します。
集合住宅 を軸にした⼈々のつながりをつくることで
都市の社会課題を解決するネイバーフッドデザイン事業をはじめ、
CSR/CSVコンサルティング事業、
ソーシャルフットボール事業を展開しています。
さて「2020年に理想のマンションをつくる」という⽬標で、
これから活動していきますが、
突然そう言われてもイメージがなかなか付きづらいため、
今回はそれを実感するためのワークショップを実施。
ワークショップテーマは
「⾸都圏の都市部における2030年にふさわしい住まいを表現する」
でした。
私たちU26では”2020 年”をキーワードに活動していきますが、
一歩先も見据えた⾒方をしてみようということで、
ネットで未来について検索しながら、
大きな模造紙にアイデア出していきます。
イラストを描いて、理理想の住まいのかたちを考えているチームも。
表現方法は模造紙でもLEGOを使った
⽴体的なものでもOKと⾃由に発想を広げます。
二拠点⽣活を軸にした、働くことと住まいの連動を考えたグループ、
テーマパークのような⾃由度の高い建物のハードを考えるグループ、
住⺠同士の交流・回遊性の⾼い集合住宅を考えるグループ、
水と緑が潤う環境とコンパクトタウンを
内包したマンションを考えるグループも。
みんなが理想とする2030年の住まい。
癒しだったり、環境だったり、高齢者の福祉であったりと、
一つひと つのアイデアに大切にして
様々なバリエーションを見いだすことができました。
最後に渡辺さん、荒さんにご講評をいただき、
これから本当の
「⾸都圏の都市部における未来にふさわしい住まい・暮らし」
を考えていくにあたって、
もっともっと創造性を発揮して
提案をしていきたいと改めて思いました。
そのためには勉強や仲間との交流をたくさん行うことが、
まずはその⼀歩となりそうです。
これから1年間、仲間と⼀緒に
どんな理想の住まいづくりを企ていこうか、
今からとっても楽しみです!