第4回勉強会を開催しました!


みなさんこんにちは!U26プロジェクトの八ツ本です。

本日は、3月10日に開催された第4回勉強会「マンション管理を学ぼう」について、ご報告します!

「マンション管理」という、馴染みのない今回の勉強会テーマ。

しかし、「マンション管理」は、マンションごとのルールを決めたり困りごとを解決したりするときに鍵となるため、これから理想のマンションを構想していくなかで外すことのできない重要なテーマでもあります。

そこで本勉強会では、マンション管理会社の三井不動産レジデンシャルサービス株式会社の社員の方にお越しいただき、お話を伺いました。

マンション管理の基礎知識から、普段は知ることのない管理の現場の様子など、盛りだくさんな学びを3つのポイントからご紹介します!

マンションに住んでいるけれどマンション管理についてよく知らないという方は、ぜひご覧ください♪

勉強会1

↑勉強会で使用した資料。マンション管理の基礎知識が分かりやすくまとまっています。

Ⅰ.マンション管理とは

マンションは、区分所有者全員(持ち主)の財産です。

また、マンションは、
「専有部分」(各住戸)+「共用部分」(エレベーターや共用廊下など)
から成り立っています。

この「共用部分」の維持管理や費用負担が、
「マンション管理」にあたります。

では、「マンション管理」を主体となって行うのは、どこでしょうか?
管理会社では、ありません。
区分所有者全員で構成する「管理組合」です。

※以下、三井不動産レジデンシャルサービス株式会社さんの資料から引用させていただきます。

『共用部分の維持管理は、区分所有者全員で構成する「管理組合」で行っていただきます。マンションの管理は、建物や設備はもちろん植栽や警備、会計など多岐に渡ります。

区分所有者の皆様だけで管理を行うことは容易ではありません。

多岐に渡る管理組合の業務を三井不動産レジデンシャルサービスが“お手伝い”させていただきます。』

つまり、マンション管理の主役はあくまで「管理組合」(=区分所有者全員)であって、管理会社はそのサポートをする位置づけだということです。

私はてっきり、マンション管理の主役は管理会社なのだと思っていました…。
では、その「管理組合」の仕組みとはどうなっているのでしょうか。

Ⅱ.管理組合の仕組み

・構成について

先述のとおり、管理組合とはマンションの区分所有者「全員」で構成されています。
しかし、その全員を招集して物事を決定するのは現実的ではありません。
そこで重要な役割を果たすのが、「理事会」です。

勉強会2

上図のとおり、「理事会」は「総会」の中で区分所有者の中から選任された“理事”によって構成され、管理組合の執行機関として業務を行います。

・制度について

さらに、管理組合がマンション管理を進めていくうえで、守るべき制度も存在します。それが以下の2つです。

____________________________________________________

◎管理規約:管理組合運営全般に関する重要事項を定めたもの(管理費、役員の任期、理事会の議決方法についてなど)。

◎使用細則:各種ルールや共用施設等の利用手続きを定めたもの(ペットを飼う場合のルール、自宅をリフォームする場合のルールなど)。

実は、上記の2つのルールは、マンションそれぞれに合わせたルールに変更することが可能です。

しかしその場合、管理組合の総会決議が必要となります。

つまり、管理費の使い方からペットを飼う際のルールに至るまで、マンション住民で話しあって決めていくことになるのです。マンション内にコミュニティができていないと、こういった議論を活発に行うことは、難しくなりそうです。

このようなところからも、
マンション管理とマンション内コミュニティの密接な関係が伺えます。

勉強会3

↑三井不動産レジデンシャルさん方のお話を聞いている様子。聞き慣れない用語も多く、真剣にメモをとる姿も。

Ⅲ.管理会社の役割

では、管理会社はどのような役割を果たしているのでしょうか。

まずは、

・ライフサポーター業務(外来者の応対、居住者との応対)

※一般的な管理人さんを三井不動産レジデンシャルサービス㈱ではライフサポーターと呼んでいます。

・清掃業務
・植栽管理業務(共用部分の植栽の維持・管理)

といった目に見える業務が上げられます。

マンションに住んでいて、鍵をなくしてしまったり、何かを壊してしまったりといった困ったことが起きて、管理人さんに相談したことがある方も多いと思います。これらは、「ライフサポーター業務」になります。ライフサポーターさんは、管理会社の研修を受け、救命士の資格など取得したうえで現場に入っているのだそう。

また、

・建物設備管理業務(共用設備の点検)
・事務管理業務(管理組合資金の会計・出納業務)
・長期修繕計画(マンションの修繕計画作り)

などの、目には見えない裏方の業務。

そして、もしものときの

・緊急対応業務

・警備業務

というのもあります。

24時間365日対応のコールセンターで、居住者の相談に乗ってくれる仕組みもあります。

100社を超える設備や製品メーカーの連絡先をストックしており、相談の約8割は、解決策を回答しているそうです。

たくさんの人が住み、生活を営んでいくマンションでは、こんなにも必要な業務が発生するのですね。それらをこなしている、まさに縁の下の力持ちが、管理会社なのです。

勉強会4

↑プレゼンのあとは、三井不動産レジデンシャルサービス株式会社の社員さんを囲み、質問をしながら知識を深めます。

■最後に

終盤では、三井不動産レジデンシャルサービス株式会社の方に対するこんな質問が飛び出しました。

--ずばり、マンション管理会社で働くことのやりがいは?

「マンションを売ったら終わり、ではなく、お客様と長く付き合えることです。」

--では、マンション管理会社の方にとって“良いマンション”とは?

「住民の方がマンションの管理や運営に積極的に参加してくれるマンションですね。」

マンション管理会社は、あくまで住民主体のマンション運営をサポートする立場。だからこそ、マンション内の人のつながりは、管理会社にとってとても大切です。

人と人とのつながりがあるマンションやその運営を考えていくうえで、「マンション管理会社からのサポート」という視点は欠かせないように思います。

少し難しい内容でしたが、とても大切な学びとなりました。
次回の勉強会のテーマは「住宅トレンド2015」を予定しております。
どうぞお楽しみに!

※今回の勉強会では、マンション管理の勉強の他にも、U26メンバーからプロジェクト説明や意識調査報告、U26ニュースなどのコーナーもありました。最後に、それらの様子をお見せします!

勉強会5

↑U26プロジェクトについて、改めてビジョンやミッションを確認。

勉強会6

↑意識調査報告の様子。身の回りにあるものの「シェア」への意識について、自分の場合はどうかな?と想像しながら報告を聞きます。

勉強会7

↑「NEXT U26 NEWS」と称し、現在のプロジェクトの様子や、今後の展望を紹介するコーナー。新年度に向けて動き出している様子に、わくわく!

新年度になり、こちらのブログもさらに活発に更新していきたいと思っております。これからもどうぞよろしくお願いします!
(文:八ツ本真衣)