6/26 アイデアソン!


6月26日(金)Clipニホンバシにて、オブザーバーをお招きし、今日までにインプットしてきた内容を元にアイデアソンを開催しました。

アイデアソンとは・・・

 「アイデアソン」は、アイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて多様性のある対話を通じて、新たなアイデア創出を短期間で行います。

今回のテーマは2025年分譲予定のマンションの共用部づくりを設計するというもので、くらし課からはソフトを重視とし、たてもの課からはハード重視のアイデアを生み出します。制限時間は1時間。

※メンバーはそれぞれ特性にあったチームに分かれて、インプットとアウトプットを行っています。
くらし課=管理システムやコミュニティ形成などのソフトを考えるチーム
たてもの課=空間の設計や構造などのハードを考えるチーム

テーマ要件について・・・

・分譲後も長く使われ続ける共用空間の設計
・実現可能性を重視したアイデア、実現可能性は低いが斬新なアイデアが3つ以上などなどの要件を満たす、あるいは納得できるものを提案することが条件となっています。

アイデアソンブログ1

まず、くらし課からは共用部を外部の人に使用させる庭やエントランスに大きなキッチンやリビングがある”第三のエントランス”、エレベーターにデジタルスクリーンを設置し、搭乗者である住民の共通点を表示させる仕掛けなどを提案しました。
そして、たてもの課からは玄関と共用部の廊下を混合させて”あいまいな玄関”やエントランスに足湯をつくり交流をさせるなどの仕組みを提案しました。
それぞれ、オブザーバーからフィードバックをいただいています。

アイデアソンブログ2

しかし、このアイデアに対し、オブザーバーから辛いコメントをいただきます。その中で印象に残った言葉を3つまとめました。

1.多様性を設ける

まずアイデアを考える時に、オブザーバー建築家のお二人に共用部に含めると良い性質を述べていただきました。複数の機能があり、可変性を作れるか。ハードを考えた後にソフトを考える順番で良く、むしろ住民が思いつかなかったソフトをあとづけで考えてくれるケースの方も多そうです。そのため、ひとつの場に複合的に機能あることや利用者が選択するできる機能、汎用性のある空間が望ましいと猪熊さんは語ります。また、仲さんは境界線をあいまいにすることが共用部の魅力だと伝えてくれます。例えば路地、内か外に曖昧な境界線を設計すると共用部としての利用価値が上がるなど。

アイデアソンブログ3

2.コンセプトを決める。

改めて「誰」に対して、どんな使い方をしてもらうのかを考える必要があると感じました。U26メンバーのアイデアは素晴らしく、面白いと感じるものもありましたが、オブザーバーの話によれば、まだまだ顧客プロフィールの読み込みが浅く、現実的ではないと批評しました。フラッシュアイデアとはしては斬新なものがたくさんあってよかったとコメント。これをどう実現可能性のあるアイデアに落としこむか、後半のワークグループにかかってきます。また私たちメンバーは、4月からずっとインプットや勉強会をしてきましたが、建築物に関しての知識は増えたものの、マンションについての知識はまだまだ学ばなくてはいけないと憔悴の顔が見えました。

3.マンションを客観視している

メンバーはまだマンションを理解しきれていない部分が多い、マンションを地域で育んできたものをどうやって街にとって嬉しい関係性を作っていくか、設計の段階から考えていく必要があり、マンションの住民の気持ちに寄り添うか、納得感を得られるかを考えなければならない。つまり、マンションに実際住む体験などが必要とされていくる。この辺りをどうカバーしていくか、ワークグループ以外の活動や経験が必要となってくるでしょう。

今年の目標は《共用空間のコンセプトを考えること》それは簡単に見えるようでハードルが高い目標だと実感・理解することができました。

今後の課題は山積みですが、課題をクリアにしていけばいつか見えてくるものもありそうです。欲しい未来の住まいを手に入れるために、僕達は頑張ります。

アイデアソンブログ4

アイデアソンで出たアイデア
アイデアソンブログ5アイデアソンブログ6
回遊する共有部・積立金「未来貯金」の見える化

アイデアソンブログ7 アイデアソンブログ8
あいまいな玄関・パークマウント調布

 

当日発表したレジュメ
くらし1課くらし2課たてもの3課Aたてもの3課Bたてもの3課C