こんにちは。
たてもの1課の森です。
私が社会人デビューをした頃、
「リノベーション」という言葉が
世間に広まりつつありました。
新築よりは安い 中古マンションを購入し、
浮いた分のお金をリノベーション費用に当てて、
自分オリジナルの空間を手に入れよう、
そんな声があちこちで上がっていました。
そんな「リノベーション」を知った当時の私は、
将来家を持つなら、中古を買ってリノベーションしかないっしょ!
と心に決めていました。
実家で与えられた6畳一間の自分の部屋を
いかに快適に過ごすか日々考え、
クローゼットの棚板を使って机を作ってみたり、
(簡易的すぎて今にも崩れそうでしたが)
ベッドを部屋の中心に置いてみたりと、
(スペースの問題で、勉強机に座るとき
ベッドに腰掛けることになってしまいましたが)
自分の手で出来る範囲で
快適な空間づくりに試行錯誤してきた私にとっては、
既に準備された部屋をどう良くするかという制限から解放されて、
自由に考えて良く、
しかも1から家を建てるよりも安い
「リノベーション」に飛びつかない理由がありませんでした。
そんな感動をしているうちに、世間は先を行き、
賃貸であっても壁紙や床材を選べたり、
なんと間取りまで変えられてしまう物件が
登場し始めたのです。
普通 賃貸は、住んでいた人が別の場所へ引っ越した後、
次の人を迎えるために新品同然の見た目にすべく
内装をキレイにします。
でもそれじゃあ賃貸に住んでる人は
準備された部屋の中で、自分らしく住めないままだよね、
そんな想いが物件を持つオーナーさんや不動産業者の中に芽生え、
賃貸でも自由に住めるよう世の中に変化が起きたんです。
そうなることで、
例えば私個人で言うと、
自分の自由につくれる、という点が
リノベーションに惹かれるポイントであっただけに、
もはや、リノベーションのための「購入」という概念が薄れてきました。
社会人になってから早4年、
当初これだ!と思っていた住まい方も世の中の変化とともに変わり、
住まい方の選択肢が増えました。
そんなここ数年の流れを振り返って思うのは、
未来の自分たちは住まいに対して
何を重視しているのだろうか、
という点です。
自分らしく住まいたいからリノベーションが賃貸にも広がったように、
この先も住まい手が重視するものに沿って変化していくはずです。
私がいま勤めている会社 NENGOでは、
既存の枠に捉われるのではなく、
住む方の生活がどうすれば豊かなものなるかを軸に
住まいや建物を提供させていただいています。
先ほど少し書かせていただいた 賃貸でのリノベーションもその一例です。
私は会社のこういった考えにとっても共感していることもあり、
ぜひU26での活動にもこの姿勢を組み込んでいきたいと思っています。
つらつらと書き連ねてしまいましたが、つまりは、
住まい手が何を重視するか、豊かな生活を送れる空間とは何か、
を押さえて未来に役立つ提案をしていけたらと、
私視点で「リノベーション」を振り返り思うのでした。