U26世代の考える「住まいの価値とリノベーション」


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こんにちは。
たてもの1課の森です。

私が社会人デビューをした頃、
「リノベーション」という言葉が
世間に広まりつつありました。

新築よりは安い 中古マンションを購入し、
浮いた分のお金をリノベーション費用に当てて、
自分オリジナルの空間を手に入れよう、
そんな声があちこちで上がっていました。

そんな「リノベーション」を知った当時の私は、
将来家を持つなら、中古を買ってリノベーションしかないっしょ!
と心に決めていました。

実家で与えられた6畳一間の自分の部屋を
いかに快適に過ごすか日々考え、
クローゼットの棚板を使って机を作ってみたり、
(簡易的すぎて今にも崩れそうでしたが)
ベッドを部屋の中心に置いてみたりと、
(スペースの問題で、勉強机に座るとき
ベッドに腰掛けることになってしまいましたが)

自分の手で出来る範囲で
快適な空間づくりに試行錯誤してきた私にとっては、
既に準備された部屋をどう良くするかという制限から解放されて、
自由に考えて良く、
しかも1から家を建てるよりも安い
「リノベーション」に飛びつかない理由がありませんでした。

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※畳をはがし、クッションフロアを引いて、ミーティングスペースに

そんな感動をしているうちに、世間は先を行き、
賃貸であっても壁紙や床材を選べたり、
なんと間取りまで変えられてしまう物件が
登場し始めたのです。

普通 賃貸は、住んでいた人が別の場所へ引っ越した後、
次の人を迎えるために新品同然の見た目にすべく
内装をキレイにします。

でもそれじゃあ賃貸に住んでる人は
準備された部屋の中で、自分らしく住めないままだよね、
そんな想いが物件を持つオーナーさんや不動産業者の中に芽生え、
賃貸でも自由に住めるよう世の中に変化が起きたんです。

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廃校は、アートスペースに。

そうなることで、
例えば私個人で言うと、
自分の自由につくれる、という点が
リノベーションに惹かれるポイントであっただけに、
もはや、リノベーションのための「購入」という概念が薄れてきました。

社会人になってから早4年、
当初これだ!と思っていた住まい方も世の中の変化とともに変わり、
住まい方の選択肢が増えました。

そんなここ数年の流れを振り返って思うのは、
未来の自分たちは住まいに対して
何を重視しているのだろうか、
という点です。
自分らしく住まいたいからリノベーションが賃貸にも広がったように、
この先も住まい手が重視するものに沿って変化していくはずです。

私がいま勤めている会社 NENGOでは、
既存の枠に捉われるのではなく、
住む方の生活がどうすれば豊かなものなるかを軸に
住まいや建物を提供させていただいています。
先ほど少し書かせていただいた 賃貸でのリノベーションもその一例です。
私は会社のこういった考えにとっても共感していることもあり、
ぜひU26での活動にもこの姿勢を組み込んでいきたいと思っています。

つらつらと書き連ねてしまいましたが、つまりは、
住まい手が何を重視するか、豊かな生活を送れる空間とは何か、
を押さえて未来に役立つ提案をしていけたらと、
私視点で「リノベーション」を振り返り思うのでした。