溝の口の3つのマンションが合同で開催したご近所マンションイベント「炊き出しフェス」に参加してきました!


 今年度U26の活動の舞台となるパークシティ溝の口で、「溝の口 ご近所マンションイベントvol.2 炊き出しフェス」が開催されました。

 同イベントは「パークシティ溝の口」(築約34 1103戸)、「メイフェアパークス溝の口」(築約17 547戸)、「ザ・タワー&パークス田園都市溝の口」(築約10 648戸)という3つの大型マンション合同で防災訓練の一貫として行われ、主催した3つのマンションの住民を中心に、多くの方が来場しました。

 同イベントへ、U26チームも参加してきました! 今回は、その模様をレポートします。

U26ブース。手作りの看板です

開店準備中のU26ブース。

3マンション合同だからこその防災イベント

 「溝の口 ご近所マンションイベントvol.2 炊き出しフェス」では、各活動団体による飲食物のブースが並んだほか、熊本大地震の学びをシェアするトークセッションやチャリティライブなども行われました。

マンションの共用部に立ち並ぶブースの数々

マンションの共用部に立ち並ぶブースの数々

 会場には、「炊き出し」をキーワードにした様々なフードブースが出現。地場野菜を使った豚汁や、非常用保存食として重宝されているアルファ米を使った熊本風おにぎり、チャーハン、イカ焼きやソーセージなどが並びました。

 3マンションが共同でイベントを開催するのは今回が2回目。4月の熊本地震でマンション合同で行った支援がきっかけで「炊き出しフェス」が実現したそうです。

「ご近所マンション実行委員会」委員長の山本美賢さん

「ご近所マンション実行委員会」委員長の山本美賢さん

 今回の運営実行委員会代表の山本美賢(やまもとよしかた)さんはこう話します。

 「築34年となる僕らのマンションは、60歳以上の方が年々増加しています。大震災が続き、もしここで災害が起きたら対応できるのか、と危機感を感じていました。一方で、築年数1015年の比較的若いマンションのみなさんは、有事の際の防災に対するナレッジが溜まっていないことに危機を感じていて。僕らのほうはネットワークと知見はあるので、そこを共有できたらお互いのとって良いのではないかと考えました」

マンション周辺を再現した段ボールジオラマに、カラーペンで色を付けていく子どもたち

マンション周辺を再現した段ボールジオラマに、カラーペンで色を付けていく子どもたち

 会場では各マンションの防災への取り組み事例の共有がなされたほか、小学生保護者によるローリングストック料理教室や、段ボールジオラマを用いて災害時対応をシュミレーションするワークショップ、熊本県益城町立広安西小学校PTA会長による被災体験の講演なども行われました。

 食事や交流を通して、楽しみながら防災について学びを深められる仕掛けが多く、会場はまさに「フェス」のような雰囲気でした。

住民の方々との交流を深めたU26メンバー

子連れの家族やお年寄りまで、いろいろな方が立ち寄ってくださいました

子連れの家族やお年寄りまで、いろいろな方が立ち寄ってくださいました

 今回のイベントに参加したU26チームは、フードブースを一店舗担当。U26のブースでは、ドイツ風の「ひとくちソーセージ」を作りました。さりげなく効かせたスパイスとソースの甘みが絶妙で、ほかの店舗にはない洋風の味付けだったため、準備した50食分はすぐに完売。追加で買い出しをして出した分もすぐになくなってしまいました。

修繕委員の方へのヒアリング

修繕委員の方へのヒアリング

 出店に加えて、マンション企画へ向けた住民調査としてインタビューを実施しました。今年度のU26のテーマは、「マンションにおけるコミュニティカフェの未来」、つまり、居住者の”たまりば”や”居場所”について考えることをミッションに活動しています。

11名の住民の方にお話を伺うことができました

11名の住民の方にお話を伺うことができました

 実際のマンション居住者に提案するところまで行うということでその舞台となったパークシティ溝の口。築数十年経ったマンションは、建物と居住者の「2つの高齢化」に直面しています。課題を深掘りし、居住者がコミュニティのなかでよりよく暮らせるようにするためにはどうすれば良いか、毎回のU-schoolをはじめとする活動で考えています。

 今回のイベントでは、出店とインタビューを通じて、マンションの方々と交流の機会を持つことで、マンションが抱える課題をよりリアルに捉えられるようになりました。

 イベントの後、U26メンバーからは「第三者の立場だからこそ果たせる役割を担っていきたい」「しっかりと住民の方々と向き合わなければ良い提案が出来ないのでは、と感じた」といった感想が挙がりました。

クロージングで今回の運営メンバーが登壇する際、U26も列に入れていただきました

クロージングで今回の運営メンバーが登壇する際、U26も列に入れていただきました

 今回のインタビューの調査結果を、さらに深く分析していきたいというU26のメンバー。今後の発展に期待が高まります。

今後も続くご近所マンションイベント

「この活動はマンションの修繕委員会でも自治体でもなく、住民の有志活動ということで始まりました。これからもこうした取り組みを続けていければと思います」

コミュニケーションが豊富で、かつ物事の進行がスピーディーなので、有事の際に助け合えるコミュニティを醸成する意味でも、防災イベントの開催は有意義な活動だそうです。これからの展開が楽しみです。


U26ブースでの集合写真

U26ブースでの集合写真

 今回のイベントを通じ、パークシティ溝の口に暮らすみなさんとの交流を深めることができたU26。今後の企画立案、ご提案に向けた関係性を築いてゆくきっかけとなりました。この夏は、コミュニティカフェの提案に向けて、山本さんを始めとするみなさんとともに、場のあり方を考えていく機会を設けていく予定です。

今年度のプロジェクトはどんな方向に進んでいくのでしょうか。今後もこちらのブログでレポートしていきますので楽しみにチェックしてください。