様々なコミュニティカフェの事例をパークシティ溝の口に活かすための合同勉強会を開催


今年度U26の活動の舞台となるパークシティ溝の口で合同勉強会が開催されました。

パークシティ溝の口でコミュニティカフェを作ることを目指して活動中のU26メンバーがマンションにお邪魔して、居住者の方々と事例の共有と意見交換を行いました。

パークシティから事例の共有

パークシティ溝の口には、隣・愛クラブをはじめ、園芸の会や母親クラブなど、様々なクラブが存在しています。クラブ活動で使用することができるカフェがあったらいいのに、という意見が居住者の方からはあがっているようです。

「えーとも会」という絆を深めることを目的とした集まりでは、新年会花見、映画会、七夕、毎朝ラジオ体操、花守活動等を実施。A棟だけからスタートし、全体に広げることに対する難しさはありつつも、普段しゃべらない人と友人になるケースも生まれているそうです。

「部屋を借りるのがなかなか難しく、もっと活動しやすい仕組みがほしい。基本的な活動は週一で、花のお世話は毎日活動しています。階段の昇り降りをするのが負担の方もいますし、行きやすい、広い場所で集まれたら」

とパークシティ溝の口で活動を行っていく上でのニーズを共有してくださいました。

コミュニティカフェの事例をシェア

U26メンバーの染谷翔也

U26メンバーの染谷翔也

続いて、U26メンバーからコミュニティカフェの事例を共有する時間に。染谷翔也、新井侑子、山本遼の3人がリサーチしてきたコミュニティカフェの事例を居住者の方に向けて紹介しました。

慰労カフェ

まず、共有されたのが高齢者が談笑しながら健康の相談も可能な慰労カフェ。団地の中に建っており、隣接している病院とも連携して、何か問題があったときは相談ができるようにもなっているそうです。

おとこの台所

続いて共有されたのが、世田谷で人気の料理サークル「おとこの台所」です。リタイアした男性の居場所として、行政が運営しています。

おとこの台所に集まるのは、すべて男性。平均年齢は70歳。4人ほどが集まる活動として始まり、今ではメンバーが250人に。

楽しみながら料理を作ることを目的に集まり、そのために「いばらない、命令しない、過去を語らない」の3つのルールがあります。

女性も参加できるようになっており、女性は料理はできませんが、男性が作った料理を食べることができます。

港南台タウンカフェ

港南台タウンカフェは、地元企業、市民活動団体、港南台商会の3つのグループが共同で運営するカフェです。

飲食店をベースにしていますが、店内には棚が用意されており、棚を借りて小さなお店が運営できるようになっています。1枠につき1人が出店でき、コミュニティに参加できる仕組みです。

同店舗は、地元情報誌の会社と協力して運営されており、地域情報紙「ふ~のん」の発行なども行っています。

U26メンバーの新井侑子

U26メンバーの新井侑子

「♭(フラット)」

特定非営利活動法人はぁもにぃの事業として運営されているのが、コミュニティカフェ「♭(フラット)」です。心理カウンセラーが常駐しており、カウンセリングカフェとしても運営されています。

お客さんでも、自分が腕をふるいたいと思ったら1日料理長になれる仕組みなどが用意されているなど、良い距離感を保ちながら気軽に相談できる場所となっています。

テンミリオンハウス花時計

テンミリオンハウス花時計は、世代間交流を行う高齢者支援ハウスです。高齢者向けのミニデイサービス、乳幼児親子向けの遊び場、喫茶スペース、児童向けの伝統文化継承講座(登録制)を柱にした、世代間交流型のハウスとして運営されています。

立ち上げメンバーは地元の境南小学校PTAで出会った主婦たち。武蔵野市から助成金を受け、任意団体として運営されています。

地域食堂

釧路にある地域食堂は、「心の介護」をテーマにしたアットホームなカフェ。カフェに入店すると、相席をしてもらうようになっています。そうすると、相席した人と仲良くなり、少しずつ下の名前で呼び合うように。

元々、家の中にいがちな一人暮らし高齢者が外で、誰かと一緒に楽しく食事をするための場所としてスタートしました。

フラットステーションドリーム

「ふらっとステーション・ドリーム」は、横浜戸塚区の南西に位置するドリームハイツエリアを中心に、高齢者向け給食サービスを提供するドリーム地域給食の会、介護保険事業障害福祉サービス事業を行う特定非営利活動法人ふれあいドリーム、介護予防プログラムを実施する交流サロンを運営する特定非営利活動法人いこいの家夢みんが中心となって、開設した場所です。

落語、ジャズコンサート、水彩画や英会話教室など文化交流の機会も提供しており、場の運営に必要な調理器具などは近隣の住民から寄付してもらっているそうです。

コミュニティ喫茶「欅」

コミュニティ喫茶「欅」は、小学校の空き教室を活用した空間です。地域のお茶の間として週1回場を設け、地域の高齢者が集まり、子どもたちも集まる場となっています。

子どもたちが自由時間に遊びに来たり、運動会が開催されるときには「欅」に来ている高齢者の方々も参加しているそう。

カフェぱれっと

東京都の北区に中学校をリノベーションした、誰でも気軽に立ち寄れる文化施設があります。施設の中にあるのが、カフェぱれっと。

施設の庭で栽培したキャベツをカフェで提供していたり、近くの中学校の美術部がチョークアートを行っていたりします。

荻窪家族レジデンス

荻窪家族レジデンスは、地域開放型コミュニティスペースを併設した賃貸住宅。住居で暮らす人々以外に、地域の人たちも参加できる場所として運営されています。

ときには、作業療法士の人が立ち寄って、荻窪家族レジデンスに集まっている人に対して知識を教えるといったことも行われているそうです。

U26メンバーの山本遼

U26メンバーの山本遼

複数の事例をリサーチしてきたU26メンバーからは、集客のためのポイントとして、貯まると引き換えや寄付ができるような長寿応援ポイントや地域のお祭と一緒に何かを行うなどのアイデアが共有されました。

U26メンバーの新井は「どの事例も、いきなりコミュニティカフェをやることから始まっていません。自分たちがやれる小さなことを考えていった結果、コミュニティカフェになっています。小さな視点を持つことが大事」と事例を調べた上でのコメントをしていました。

様々な意見が飛び交う勉強会

数多くの居住者の方が参加してくださいました

数多くの居住者の方が参加してくださいました

U26メンバーからのコミュニティカフェ事例の共有が終わった後は、パークシティ溝の口の居住者の方を交えた意見交換の時間に。

様々な事例を受けて、居住者の方々はコミュニティカフェ実現に向けて必要なこと、重要なことの議論を交わし始めました。

ある居住者の方からは、「紹介してもらった事例は、設備が整っているものだった。近くにお店があったり、場所が整っている事例。ここには設備がないから、どうしたらいいのかを考えないといけない」といったコメントも。

居住者の方々からは様々な意見やアイデアがシェアされました

居住者の方々からは様々な意見やアイデアがシェアされました

「これまで、パークシティ溝の口でクラブ活動をする際は、自宅で下ごしらえしたものを持ち寄って出したりしていた。近くのお店で買ってきたものを出すことも。どの事例も食事が重要な役割を締めていることがわかったので、食事をどうするかは考えたい」

「お店で出す料理を盛るためのお皿やコップを、陶芸クラブに作ってもらえるといいかも。名前や絵を入れたり。自分たちで作るイベントにしてもいいかも」

途中から「こんなカフェがいいのでは」というブレスト状態に

途中から「こんなカフェがいいのでは」というブレスト状態に

「キッチン設備が必要なら、キャンピングカーを借りるのはどう?あとは、屋台でおでんを出したり、屋台のオーナー制度を作って日によって運営する人を変えるのも良さそう」

など、様々な意見が居住者の方々の間で交わされていました。活発な議論が交わされた結果、管理規約や保険の面はクリアしておかないという意見もありつつ、「できるところからやってみる、やってみて修正していくのがいいのでは」といった前向きな意見が上がっていました。

U26メンバーもパークシティ溝の口の秋祭りに出店

居住者の方々からいただいたご意見を参考にしながら、U26メンバーはコミュニティカフェづくりを進めていきます。

パークシティ溝の口では、10月23日に開催される秋祭りにU26メンバーも出店します。U26メンバーが目標とするのは、来場者数と売上の向上。

来る秋祭りに向けて、U26メンバーは活動を行っていきます!

最後に集合写真をパシャリ

最後に集合写真をパシャリ