活動を振り返ってコミュニティカフェのために大切な要素をまとめたアイデア集を作成中!


三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環としてスタートした「U26」プロジェクト。26歳以下の世代が、マンションにおいて将来の日本の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に活動しています。

昨年の春からマンションにおけるコミュニティカフェの実現に向けて活動を続けてきたU26のメンバーたちは、2016年12月18日にパークシティ溝の口の居住者の方々に向けて、コミュニティカフェのプランを発表。

発表したプランに対してフィードバックを受けたメンバーたちは、2017年に入ってプランをブラッシュアップしていくべく、ミーティングを重ねています。

2017年はお年玉争奪アイデアソンからスタート

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メンバーは最終的なプランを作成していくために、U26が考えるコミュニティカフェのイメージを作り込んでいく作業を行っています。

2017年の始めの集まりでは、各自がこれまでのU26の活動を振り返り、理想のコミュニティカフェに必要な要素についてのアイデアソンを行いました。

アイデアソンを実施した結果、グランプリに選ばれたのは、福岡達也さん、堀江加那子さん、島村浩太さんの3名。

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今回は、アイデアソンで見事お年玉を勝ち取った3名の考えるコミュニティカフェのアイデアを紹介していきます。

コミュニティカフェのアイデア18選

福岡さんは、U26のこれまでの活動で自らが学び取ったこと、メンバーが発表していたことなどから、コミュニティカフェのアイデアを抽出。18個のアイデアをリストアップし、シートにまとめました。

アイデアを事前準備、運営、建築、メニューというカテゴリに分け、それぞれにタイトル、事例、状況、対応、結果と情報を整理して記載したメモを配布。メモに沿って、これまでのU26で得た学びを共有していきました。

アイデアをまとめたシート

アイデアをまとめたシート

コミュニティカフェを作っていく上で考えなければならないことがまとまったチェックシートのようなリストを見ながら、他のメンバーもこれまでに出てきた大切な要素を一気に振り返ることができていた様子。

福岡さんは、U-schoolでゲストとして登壇された石渡康嗣さんが話していた「期待と現実が離れすぎていた場合、やめたほうがいいと言うのもプロの仕事」という言葉を引き合いに出しながら、見えないニーズを探ること、カフェに固執しないことの大切さなどを気づきとして発表していました。

住民の姿を可視化する「住民ラジオ」

堀江さんは、既婚女性にターゲットを絞ったアイデアを発表。自分が将来、暮らしたいと考えるマンションを想像してみながら、アイデアを練ったそうです。

堀江さん「20代後半は、結婚や出産、子育てなど、リアルな不安がでてきます。そこで、ターゲットを既婚女性にしぼり、どうしたら彼女たちがコミュニティカフェに足を運ぶのか。どうしたらコミュニティカフェで不安や悩みを解消できるのかを考えました」

堀江さんがU26で得た経験から考えた、大事なポイントはどんな居住者が住んでいるのか可視化すること。そのためのアプローチとして、発表していたアイデアは「住民ラジオ」というものでした。

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堀江さん「コミュニティカフェにラジオステーションを設置して、ラジオを放送します。しっかりした番組でなくてもよくて、一日で何があったか話すだけでもいいと思います。学校帰りの子どもたちが遊びながら話すだけでもいい。居住者の人たちが部屋で聞いていると、カフェに誰がいるのかがわかり、行こうかなと考えるようになるのではないでしょうか。ラジオは若者からシニアまで年齢を選ばないのもポイントです」

居住者の音楽の好みがわかる「住民ジュークボックス」などの企画等を織り交ぜながら、ラジオを使って居住者の可視化を図るのが堀江さんのアイデアでした。

物理的な敷居と心理的な敷居を下げる3つの考え方

島村さんはカフェには物理的な敷居と心理的な敷居があり、これらを解決するための3つのアイデアを発表。

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1つめは、「ユニバーサルデザインとオープン化の導入」。
2つめは、「柔らかくして和らげる」。
3つめは、「スモールスタート、ビッグチェンジ」。

島村さん「物理的な敷居と心理的な敷居を下げるために、カフェは1階に段差のないように作り、外から見えやすいようにすることが大切です。コミュニティカフェは、人・空間・商品・イベントによって構成されます。それぞれのターゲットがすべて同じでは、限られた人しか入ることができない場所になってしまいます。

柔軟性を出して様々な人たちが入れる場所にするためには、最低でも要素の一つは別のターゲットにしないといけません。そして、すぐに動き出すこと。僕達が、事例を調べたり、クルミドコーヒーに行ってみたり、秋祭りで出店してみたりしたように、行動することでわかることも増え、仲間も集まり、認知度も上がる。小さな一歩がコミュニティカフェを実現するためには大事になると思います」

グランプリに選ばれた3人は、U-schoolで様々なゲストに聞いた内容を盛り込み、自ら経験してきたことをまとめてアイデアへと落とし込んでいました。

メンバーはこの後、「U26の考えるコミュニティカフェ」を作り込んでいき、コンセプトやコピー、イラスト等も作成していきます。

次回は、作成された「U26の考えるコミュニティカフェ」をお知らせする予定です。お楽しみに!