三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環としてスタートした「U26」プロジェクト。26歳以下の世代が、マンションにおいて将来の日本の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的としています。
2016年度のU26メンバーは、パークシティ溝の口を舞台にマンションにおけるコミュニティカフェの実現に向けて、1年間取り組んできました。3月21日に、成果報告も兼ねた2016年度メンバーの卒業式が開催。
今回は、パークシティ溝の口の居住者の方々、U-Schoolに登壇されたゲストの方々、オブザーバーの方々など、みなさんが勢揃いした卒業式の模様をお伝えします！
2016年度のU26の活動を振り返る
開会の挨拶後、事務局から2016年度U26の活動の振返りが行われました。
2016年度の前半は「U-School」を開催。様々なゲストの方々にお越しいただき、全10回にわたってコミュニティに関するインプットを行いました。
後半は、居住者の方々へのヒアリングやワークショップなどを実施し、炊き出しフェスや屋台づくりワークショップ、修繕勉強会、秋祭りへの出店など、パークシティ溝の口のコミュニティ活動のサポートからＵ２６としてイベント企画して開催しました。
パークシティ溝の口での活動を通じて得た情報をベースとして居住者に向けてコミュニティカフェ展開に向けた共用施設の改修プランを４つ提案しました。
- 教室をモチーフにしたアイデアと豆をコンセプトにしたアイデアたちーーU26コミュニティカフェプランの提案（前半）
- 机やセカンドライフをコンセプトにしたコミュニティカフェたちーーU26コミュニティカフェプランの提案（後半）
コミュニティカフェのための26のアイデア
コミュニティカフェの提案後は、理想のコミュニティカフェを立ち上げるためのアイデアをまとめたアイデア集を作成。アイデア集の作成に向けてU26メンバーは1年間の活動を振り返りながら、ミーティングを重ねました。
卒業式当日には、形になったアイデア集が配布。1年間の活動で得た経験から26個のアイデアを抽出し、イラストやテキストと合わせて形にしました。
アイデア集に盛り込まれたアイデアは「すこしずつ」「ストーリー」「まじわり」「チーム」「DIY」「コラム」など、いくつかのグループに分けられており、メンバーそれぞれがアイデアに紐付いたエピソードの紹介や解説を行いました。
アイデアの中身はもちろん、冊子をデザインしていくプロセスやアイデアを言葉にしていくプロセスにも思い入れや困難があったようで、制作時のエピソードに関してもメンバーから共有がありました。
オブザーバーやパークシティ溝の口の居住者の方々からも高評価！
U26メンバーからアイデア集についてのプレゼンを聞いたオブザーバーの株式会社スピーク共同代表の林 厚見さんと三井不動産レジデンシャル株式会社の石井 隆之からもフィードバックがありました。
林さん「僕が行ったフィードバックを反映しながら、高度にまとまっているなと思いました。各アイデアも一つずつキャッチーなテキストとイラストが充てられていて、これを読んだ人が他にもっと良いアイデアを考えてやろう！と、やる気になりそうな印象を受けました」
石井「アイデア集の説明を伺って、このアイデアとテキストとイラストをバランスさせられたのは、良いチームワークの賜物なんだなと伝わってきました。内容に関しても、私の部署の業務にも役立ちそうです」
オブザーバーの方々に続いて、パークシティ溝の口の方々からもアイデア集に対してフィードバックをいただきました。
山本さん「子どもやお年寄りでもわかるコミュニティづくりのヒントがまとまっています。パークに住んでいる住人が、これまでにひとつは感じたことのある課題を解決するためのヒントが、26のアイデアの中に含まれるはず。パークシティの住人にもぜひ読んでもらいたいと思います」
桜井さん「このアイデア集はコミュニティに関する考え方を内部に広めることをサポートするツールになります。いいアイデアを出したなぁと感じました」
苦労して作成したアイデア集が、2016年度のU26の活動に携わったみなさんから好意的な評価をいただくことができ、メンバーも嬉しそうでした。
プロジェクトを通じて成長したU26メンバーたち
次は、一人ひとりのメンバーによる1分スピーチが行われました。「プロジェクトを通じて成長できた」「U26で学んだことを研究内容にした」「U26をきっかけに新しい活動を始めた」など、各メンバーに大きな影響をもたらすことになったようです。
卒業式の最後には、1年間を通じて活躍したMIPとMVPの発表が行われました。最も注目された人に贈られるMIPには鈴木理香さんが、最も活躍した人に贈られるMVPには後藤あゆみさんが選ばれました。
1年間通じてプロジェクトを見守ってきた渡辺からは「この場を今後の人生で苦しい時などに思い出したりして、ぜひ糧にしてほしいと思います」とメンバーへのメッセージが投げかけられました。
1年間のプロジェクトを通じて大きく成長したメンバーたち。大学で、会社で、成長した成果を発揮してほしいと思います。
来年度のU26プロジェクトも期待大ですね！
