コミュニティ醸成の進化はいかに!1回目の学びを反映した、最後のイベントが開催!


三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環としてスタートした「U26」プロジェクト。26歳以下の世代が、マンションにおいて将来の日本の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に活動しています。

今年度のU26メンバーが挑むのは、「単身世帯とコミュニティの未来」。今回、舞台となるのは、三井不動産レジデンシャルが展開する都心型小世帯向け分譲マンション『Park LUXE』シリーズです。

U26メンバーは同マンションにコミュニティを生み出すべく、マンション居住者イベントを企画・実施していきます。2018年3月3、7日は2回目のイベントが開催されました。

居住者の方向けにメンバーは3班に分かれ、約半年間かけて作り上げてきたイベントを実施。2回目のイベントは1回目のイベントで学んだ反省点を盛り込み、内容もブラッシュアップ。本記事ではその様子と、チームごとの振り返りをお伝えします。

改善点を反映し、より完成度を高めた「ぜいたくスムージー作り」


3月3日午前はスムージー班の「ぜいたくスムージー作り」。当日は16名の方に参加いただきました。前回の学びを生かし、ブラッシュアップされたスムージー班のプログラムは以下の通り。

はじめに、朝ごはんをテーマにしたアイスブレイクを実施。前回は「朝食べてきたもの」の絵を描くワークでしたが、今回は「理想の朝ごはん」に変更。あまり朝食べない人でも参加しやすいものになっていました。

アイスブレイクの後は、講師を務めるローフードマイスターの田沼弥希さんをご紹介。簡単な食材選びのポイントや作り方のコツなどの説明をしていただきます。インプットが終わった後は調理に。今回は着席したテーブルでそのまま調理ができるため、手元にある食材や調理器具を使ってスムージーを作っていきます。

前回は3種類のスムージーを作りましたが、今回は2種類を基本とし、時間があるチームはもう1種類作るといったプロセス。前回、時間が少し押してしまった反省を生かした進行でした。締めのブランチタイムはマンションからほど近いお店のサンドイッチを用意。スムージーとともに楽しみました。

今回、イベントの会場となったマンションはファミリーでご入居されている方もおり、4名のお子さんにも参加いただきました。中には同じテーブルにお子さんの保育園が一緒の人がいるとわかり、親御さん同士で意気投合する姿も。

U26メンバーからは「普段はあまり野菜を食べないという子ども達も、美味しそうにスムージーを飲んでいたのが印象的でした」という感想が上がりました。

前回のイベントでも比較的参加者の満足度の高かったスムージー班ですが、それでも細やかな課題を一つひとつ解決している姿が見受けられ、イベントの完成度の高さが感じられました。

スムージー班のメンバーに2回のイベントを振り返ってもらうと、コミュニティ作りに寄与できた実感を、改めて持てたという声を挙がっていました。

「本来、初対面で会話をしたり一緒に作業するのは、少しハードルが高いかもしれません。今回は、食という関心を持ちやすいテーマと、接点を見つけやすいコンテンツを提供することで、楽しんでいただくことができたと思います。顔と名前を覚えるだけでなく、食を通し暮らしが想像できるコミュニケーションを重ねられたことは、今後の関係性にとってプラスに作用するのではないかと感じています」

会を終えるのが惜しいほど、コミュニケーションが生まれた「日本酒嗜み講座」

3月7日の夜に開催されたのは日本酒班による、「日本酒嗜み講座」。今回も平日の夜開催でしたが、5名の方に参加いただきました。日本酒班のプログラムは以下の通り。

イベントのはじまりは日本酒を配布し、乾杯。前回はここでファシリテーションとして参加するメンバーは水を飲んでいましたが、参加者が気にしていたこともあり、今回は日本酒を口にしました。

お酒が入ったところで、入り口で配られた出身都道府県が描かれた名札を使いアイスブレイク。ここで話す内容も前回は「行ってみたい場所」といった参加者同士が共通項を見つけづらいものから、「はじめてお酒を飲んだ体験」という誰しもが経験しているものに変更。この話題のお陰で場の空気も大分和やかになりました。

アイスブレイクの後は、講師の唎酒師・圓子千春さんが登壇。参加者は、前回と同様日本酒の生産量から、つくり方、種類、米の磨き具合といった日本酒の知識を学びます。

4種類のお酒から一番高いお酒を当てるクイズも前回と同様に実施。ただ、今回は前回よりも人数が少ないこともあり、クイズ大会というよりは講師を含め近い距離で話をしながら考えていくスタイルに。

一通りセミナーが終わると、講師がセレクトしたチーズとお酒を合わせて楽しむ懇親会という流れでした。

前回課題として上がっていた、参加者の体験につながりそうなポイントはプログラムをうまく変更し対応。参加人数の違いもあり、一人ひとりにしっかりとケアできていたようでした。

一方、直接的に参加者の体験につながるものではないですが、前回はおちょこを回収するタイミングに苦労したので、今回は司会の進行含め改善。今回は早い段階で回収できたため、配膳もスムーズに行えました。

今回のイベントを振り返ったU26メンバーも、かなり手応えを感じたようです。

「前回のイベントでは、懇親会で思ったよりも参加者同士の交流が生まれず反省点としても挙がりましたが、今回は参加者間での会話が大いに盛り上がり、終了時間で切り上げるのがもったいないほどの様子でした。また、ファシリテーターもお酒を飲んだり、積極的に自己開示しながら話を盛り上げてくれたことも功を奏したと思います」


続けて今後に関して聞いてみると、さらなる改善点とともに展開の可能性についても考えていました。

「参加者とのより細やかなコミュニケーション方法などを、講師とメンバーで綿密に打ち合わせを行うことができれば、イベントの完成度をより高められると思いました。今回と前回を比較すると、年齢層や家族構成により参加者数が変わることも経験できました。ファミリーでも楽しめるように、健康料理や郷土料理といった企画もアイデアとして考えられるかも知れません」

日本酒班は前回と今回で参加人数が大きく異なったため立て付けを調整する苦労が求められました。ただ結果としては、近所のお寿司屋さんや中華料理屋の話で盛り上がるなど、深いコミュニケーションがとれた印象的な会になりました。

すべてのイベントが終わり、あとは卒業式を待つのみ

本来はバルコニー班を含めた3班での開催のはずでしたが、実は今回バルコニー班のイベントは、申し込み者数が最小開催人数を下回り中止に。前回の教訓も踏まえ、2回目の開催に向け準備を進めていたバルコニー班のメンバーでしたが、残念な結果となりました。

バルコニー班のメンバーからは、それを踏まえた上で集客に対する改善策と、それでも得られた学びについてコメントをもらいました。

「集客時にバルコニーだけでなく、室内側のインテリアコーディネートのレクチャーも含めた打ち出し方をするなど、間口を広げられると良かったかも知れません。イベント自体は中止になってしまいましたが、他にあまり例のない挑戦的なイベントを企画・実施できたのは良い経験になりました」

人数が集まらなかった班はあったものの、2回目のイベントも無事終えたU26メンバー。

前回の振り返りで学んだ内容をしっかりと反映し、いずれのチームの完成度を確実に上げてきた良い回となりました。マンションコミュニティを生み出すという目的に対しても、一定の成果を残せたのではないでしょうか。

次回はいよいよ最終回。最後までどうぞ、ご期待ください。