2回目の開催に向けた改善点の洗い出し。メンバー同士でマンション居住者向けイベントを振り返る


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三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環としてスタートした「U26」プロジェクト。26歳以下の世代が、マンションにおいて将来の日本の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に活動しています。

今年度のU26メンバーが挑むのは、「単身世帯とコミュニティの未来」。今回、舞台となるのは、三井不動産レジデンシャルが展開する都心型小世帯向け分譲マンション『Park LUXE』シリーズです。

U26メンバーは同マンションにコミュニティを生み出すべく、マンション居住者へのイベントを企画に取り組んできました。2018年2月6日には、1月の21日と24日の二日間で実施したイベントの内容を振り返り。次に活かす学びを探りました。

学びの多いフィードバックが集まったアンケート結果

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猪股さんからはメンバーをねぎらいつつ、次に向けこの1ヶ月ほどで何をすべきかが語られました。

「1月21と24日、まずは無事にイベントを終えることができましたね。皆さんお疲れ様でした。ただ、1ヶ月後には次のイベントが待ち構えています。今回は1月のイベントで参加者の方から回収したアンケート結果を共有します。次回に活かせるポイントを探し、よりよいイベントにブラッシュアップする良い機会にしていきましょう」

前回のレポートではメンバーからあがっていた声を紹介しました。今回はメンバーの感覚だけでなく、参加者の生の声を紐解いていきます。居住者の特徴を掴むのはもちろんのこと、具体的なコメントから3月のイベントでの満足度を向上させるための学びを深めていきました。

スライドで映されたアンケート結果を見るメンバーたち

スライドで映されたアンケート結果を見るメンバーたち

早速、気になるアンケート結果をみていきましょう。

バルコニー班では、5名の参加者からアンケートを回収。参加者は30−40代が中心でした。参加動機として、内容に興味関心があったというのが多いながらも、参加特典や住民との交流を期待していた方も。気になる満足度は「とても満足」が20%、「満足」が80%という結果でした。

自由記入欄には「間取り図があってイメージしやすかった」という意見もあり、狙いが上手く当たったようでした。一方、「サンプルのインテリアや写真をもう少し見たかった」といったプログラムの改善に繋がるフィードバックも。これは次に活かせそうです。

スムージー班では12名の参加者からアンケートを回収。こちらも30−40代の方が中心でした。参加動機はこちらも興味関心にあったというのがいちばん多く、次点で参加特典への興味でした。満足度は3つのイベントの中で最も高い、「とても満足」が75%、「満足」が25%という結果。

自由記入欄は「とても勉強になった」「普段気にしていなかった情報を知ることができて良かった」といった内容に関する声もあれば、「楽しいプログラムで進行も滞りなくスムーズだった」という進行に満足したという声も。寄せられた意見にはネガティブなものがなく、満足度の高さが伺える結果となりました。

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最後は平日夜、24日に開催された日本酒班をみていきましょう。日本酒班は参加者が多かったこともあり、23人の参加者からアンケートを回収。当日の様子からもわかるように、20代から70代まで幅広い年代の方にご参加いただきました。参加動機は、趣味関心に合っていたというのがほとんど。

イベントの満足度は「とても満足」が57%「満足」が39%「どちらでもない」が4%という結果。参加者が多い分、バルコニー・スムージーと異なる難易度はありますが、全体的にもう少し上げていきたいところです。

自由記入欄は、「日本酒の知識が増えた」「日本酒のことを詳しく知れてとても楽しめた」といった学びの面や、「会の進行や内容のプログラミングが良かった」といった進行に満足いただけたコメントも。一方「チーズを早く食べたかった」「空腹だったのでなるべく早くご飯があると良かった」といった、夜に開催したからこそのフィードバックもいただけました。このあたりも、次回は上手く対応していきたいところです。

メンバー同士で相互にフィードバックを

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アンケート結果を見たあとは、各班の課題について全体でディスカッションしていきます。イベント中は、他の班のメンバーもファシリテーターや運営補助といった形で関わっているため、参加者の方から生の声を聞いたり、客観的な視点でイベントを見ています。

自分のイベントを振り返りつつも、お互いのイベントをより良くするため、この時間を使ってディスカッションを重ねました。

バルコニー班では、「もっとコーディネーターの人と話せる時間を作ったり、班に入ってもいいのではないか?」といったプログラムの修正を検討する要素がいくつかあがりました。ファシリテーターをしていたメンバ—ならではの意見も集まり、プログラムの設計を再考する参考となりそうです。

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スムージー班は参加者の満足度が比較的高かったため、大きなフィードバックというよりはさらにディテールを詰めていく方向を考えました。たとえば「会場付近のお店のサンドイッチを提供するため、次回会場近くのお店を調べる」など、具体的なタスクを進行していけるようメンバーからアドバイスをもらっていました。

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日本酒班では「アイスブレイクが思っていたより盛り上がらなかった」「都道府県を参加者同士を繋げる要素にしていたが、あまりきっかけにならなかった」など、住民同士をどう繋げるかが大きなテーマとしてあがりました。

導入部分はもちろん、交流の場として設けているメインの懇親会を含め、イベント内随所で住民同士が関わる機会をつくることが大切になりそうです。今回は住民だけでなく同伴者もOKにしていたため、「ふたりで来た人はその人たちだけで話してしまう」という課題も挙がりました。ファシリテーターが他のグループと意図的に繋げるなどのアクションが求められそうです。

あと1ヶ月、ラストスパートへ

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今回は、具体的なものから抽象的なものまで、イベントを通して新たに見つかった課題を洗い出していきました。解決策を出すまでには、班ごとにもう少しディスカッションを重ねることが必要になりそうですが、より良くするための“種”は各班とも手にしたようでした。

今回、3月に予定されているイベントは、レンタルキッチンスペース「rimi kitchen」が会場となる予定。前回と異なる会場のため、配置などの設計は大きく変える必要がありそうです。

メンバーは、イベントの振り返りについてディスカッションを始めると、際限なく話せてしまうようでした。メンバー同士、時間いっぱい使って議論を重ねていました。会場変更への対応はもちろん、フィードバックに基づくプログラムやワークの調整など、1ヶ月の間でもやることはまだまだあります。

3月のイベントに向けたラストスパート。メンバーは2回目のイベントをどこまでレベルアップさせられるのか。最後まで乞うご期待ください。