各チームの完成度は?残り2ヶ月を走り抜けるためにフィードバックを得る「プレグリーティング」


三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環としてスタートした「U26」プロジェクト。26歳以下の世代が、マンションにおいて将来の日本の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に活動しています。

今年度のU26メンバーが挑むのは、「単身世帯とコミュニティの未来」。舞台となるのは、三井不動産レジデンシャルが展開する都心型小世帯向け分譲マンション『Park LUXE』シリーズです。

U26メンバーは同マンションにコミュニティを生み出すべく、イベントの企画・実施を行っていきます。

11月23日、勤労感謝の日に「プレグリーティング」が開催されました。U26のOBOGやメンバーをゲストとして、イベントのロールプレイを行います。

8月末のアイデアソンで3つのアイデアを選び、チームごとイベント内容を深めてきた3ヶ月間。これまでの成果を発表する場として、この日を迎えました。

最初で最後のリハーサル。いかに学びある場にできるか

はじめに今回のプレグリーティングを学びあるものにするため、改めて目的の共有が行われます。

目的は大きく2つ。1つは、本番のグリーティングイベントをよりよいものとするために、アイスブレイクやクイズ、ファシリテーションといったスキルの向上。もう1つは、他チームのプログラムの体験を通しメンバー間のノウハウを共有することです。

プレグリーティングをスタートするにあたり、荒さんから今日の心構えが語られました。

「皆さん準備はいかがですか?ここまでしっかりとリハーサルできるのは今日が最初で最後です。自分たちのチームの案をブラッシュアップするのはもちろん、他のチームの案を体験し、お互いに学び合ってください」

バルコニー班『オトナのバルコニーライフを学ぶ』

目的の共有が終わると、早速イベントに。先陣を切るのは、『オトナのバルコニーライフを学ぶ』と題したバルコニー班です。

バルコニー班は、受付で自己紹介シートを渡し、イベント開始までの時間までに記入してもらう形でスタートしました。

アイスブレイクでは、バルコニーにまつわるクイズを実施。「バルコニーでやってはいけないことは?」「バルコニーでできたらよいと思うことランキングの1位は?」といった質問が投げかけられました。

その後、メンバーがテーブルごとにファシリテーターとして入り、自己紹介を実施。テーブルごとに交流を図っていきます。

自己紹介が終わると講師が入り、バルコニーを活用したライフスタイルの事例や、バルコニーを使う上でのルール、バルコニー作りのコツなどが説明されます。今回は割愛しましたが、この説明でバルコニーライフのイメージを持ってもらいつつ、ワークに備えます。

メインとなるワークは2つのプログラムを実施します。1つ目は、バルコニーに置くものをつくる「ものづくりワーク」。グループごとに同じものを作ることで参加者同士の交流を深めつつ、バルコニーに置くものを制作するのですが、今回は割愛。2つ目となる「理想のバルコニーを考えるワーク」を実際に試しました。

理想のバルコニーを考えるワークでは、バルコニーに置くものが書かれたカードと、バルコニーの図面とカードをおくスペースが設けられたシートを使い、どんなバルコニーにするかを考えていきます。床に敷くタイルにはじまり、テーブルや椅子、ハンモックや照明、植物などさまざまなものを思い思いに選んで設置。できあがったシートをテーブルごとで共有しました。

参加者は楽しみながら思い思いのバルコニーをつくる中で「突然バルコニーをつくってと言われてもイメージがわかない」「バルコニーに設置できるサイズなのか、こんなにたくさんおけるのかわからない」といったフィードバックが。

ほかにも、「アイスブレイクで住人同士の交流がないので、チーム内で回答をまとめるとよいのでは」「設置アイテムが9点は多い」といった多面的なフィードバックも集まりました。今回の内容を反映し、よりディテールまでブラッシュアップすることが期待できそうです。

スムージー班『ぜいたくスムージー作り』

お次は、『ぜいたくスムージー作り』と題したスムージー班。

スムージー班は受付で名前を伺い、テーブルを指定し参加者に座っていただきます。今回はスムージー作りを試すことができないため、その前後のプロセスを体験してもらいました。

はじめに2つのアイスブレイクを行います。1つ目は動物の絵を描くもの。テーブルごとにお題となる動物が与えられ、3分ほどで手元にある紙にお題の動物を描いていきます。今回のお題は「ウマ」「ナマケモノ」「リンゴを持ったトラ」。

描き終わった後は、テーブルごとで自己紹介とスムージーに期待していること、描いた絵の説明を行います。テーブルごとでの共有が終わったあとは、チームフラッグとする絵を決め、全体に発表。それぞれの班の特徴とフラッグの絵がシェアされました。

2つ目のアイスブレイクは、フルーツの物々交換をするワーク。参加者は同じフルーツを大量に仕入れてしまった八百屋さんという想定で、他の八百屋さんと物々交換し、フルーツのラインナップを広げることを目指します。

具体的には、手元にフルーツが描かれたカードが渡され、カードを交換し合うというもの。ただし、カードにはフルーツの絵と質問事項が書かれており、交換するときには自己紹介をしつつカードに書かれた質問をしなければいけません。

カードを交換することで必然的にお互いのことを知るこのワーク。プレグリーティング内では平均4枚ほど交換されていました。

アイスブレイク後は講師の方が登場し、スムージーに関する豆知識の紹介やクイズを行われます。今回はスムージー班のメンバーが実施。クイズでは「疲労回復にもっとも効果的な食材は?」「果物ではなく野菜はどれ?」「1日に必要な野菜の量は?」といったスムージーにまつわるものが用意されました。

その後はスムージを作り、準備しておいた軽食を添えブランチタイムに入ります。

今回用意したのは、本番でも出そうと考えているベーグル。立食形式を想定し、食べやすいよう4等分にして配布。歓談の時間を経て終了という流れでした。

参加したメンバーからは、「アイスブレイクで発表がある場合は事前に伝えた方がよい」「たくさんの人と自己紹介をすると逆に覚えきれない」「突然絵を描けっていうのは難しい」「ブランチタイムに話が続かない」と言ったフィードバックが集まりました。

スムージーズ作りを除いては本番とほぼ同じ構成で進めたため、フィードバック内容も明確。肝となるスムージー作りの進め方と並行して、精度を上げていきたいところです。

日本酒班『粋な大人へ贈る日本酒嗜み講座』

最後は『粋な大人へ贈る日本酒嗜み講座』と題した日本酒班。

日本酒班は受付で、出身の都道府県をヒアリング。その都道府県のカードを配布して席についてもらいます。

チェックインでは、グループごとに自己紹介し、名前と出身地、好きなお酒をお題に交流を図りました。先ほど配布したカードが名札となり、カードをみれば名前と出身地がわかる仕組みです。

続けて日本酒のテイスティングクイズを実施。1つ目のテイスティングは「どちらが純米大吟醸か?」というテーマ。今回は純米大吟醸の「獺祭」と大吟醸の「いづみ橋」を比較。材料に使っているお米は一緒なのですが、かなり味に違いがあるよう。テイスティングでは答えと合わせて、お酒にまつわる豆知識の説明が入ります。

テイスティングの後は唎酒師(ききざけし)の方を講師とした日本酒講座+クイズが実施。今回は日本酒班のメンバーが代わりに行いましたが、当日は講師のプロフィールやお酒にあうおつまみなどのクイズが行われる予定です。

日本酒に関する知識を深めた上で、2回目のテイスティングへ。このテイスティングはお酒の産地を当てるという、少し難易度が上がったもの。今回のプレグリーティングでは、予算の関係で「コカコーラ」「ペプシ」「ダイエットペプシ」を比較してみました。

テイスティングの後は、立食のまま歓談へ。そのまま終了という流れで設計されていました。

メンバーからは、「懇親会はファシリテーターが必要かも」「同伴者がいる場合があるので、ひとりで来た人があぶれるかも」「受付で渡した都道府県のカードが活かされていなかった」「地元の話をするためにプログラムの工夫が必要」などといったフィードバックが上がりました。

交流の要素が強めなので、同伴者を含めてどう関係性を構築していくかが鍵になりそうです。

残り2ヶ月弱。本番に向かって走り抜くメンバーたち

3チームのイベントが終わり、メンバーは振り返りの時間に入ります。チームごとディスカッションを行ったのち、本日の締めにのU26のOG森さんと、荒さんからコメントをいただきました。

森さんからは「皆さんの努力がひしひしと伝わりました。1月に向かって、もう一度目的を振り返りつつ残りの期間を進めましょう。イベントの目的はご入居者になるべく多く参加していただき、且つ満足度の高いイベントにすること。一方、U26としてはそれぞれのメンバーの成長も目標のひとつです。イベントづくりを通してこれらをどう達成するか。残り短い期間ですが、頑張っていきましょう」とコメントを。

荒さんからは「今日はとても有意義な一日でした。10、11月と苦労し、厳しいことも言いましたが、今日の結果に繋がったことはみなさんのポテンシャルのお陰だと思います。あと2ヶ月、皆さんには期待しています。よいものをつくっていきましょう」と激励の言葉をいただきました。

1月のイベントに向け残り2ヶ月弱。今日の学びを反映させ、メンバーはどこまでイベントをブラッシュアップできるのでしょうか。

今後の展開にも、乞うご期待ください!