「単身世帯が参加したくなる居住者イベントを企画せよ!」、ユニークな案が集まったアイデアソンを開催


三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環としてスタートした「U26」プロジェクト。26歳以下の世代が、マンションにおいて将来の日本の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に活動しています。

今年度のU26メンバーが挑むのは、「単身世帯とコミュニティの未来」。今回、舞台となるのは、三井不動産レジデンシャルが展開する都心型小世帯向け分譲マンション『Park LUXE』シリーズです。

U26メンバーは同マンションにコミュニティを生み出すべく、マンション居住者イベントの企画・実施を行っていきます。

前回のキックオフイベントから約1ヶ月弱たった8月15日。間に2回のU−schoolをはさみ情報をインプットしてきたメンバーは、イベントの企画提案を行う「アイデアソン」に挑戦しました。

Park LUXEの居住者が参加するイベントを企画せよ

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アイデアソンとは「アイデア」と「マラソン」を掛け合わせた言葉。短期間でアイデアを生み出していくイベントのことを指します。8月頭、イベントの約2週間前にアイデアソンの概要がメンバーにも発表されました。今回のイベントに向けて、2週間かけてメンバーたちはプレゼンの準備をしてきてました。

お題は「Park LUXEの居住者が参加するイベントを企画せよ!」というもの。

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各々、提案用のプレゼン資料と、実際に配布したり掲示したりする想定のイベントチラシを作成。資料内には、実際にイベントを企画する際に必要となる以下の10項目を盛り込むことが求められました。

  • イベント名・テーマ
  • 開催日時
  • 開催場所
  • 告知方法
  • プログラム内容
  • タイムテーブル
  • 開催回数
  • 必要備品
  • 開催目的
  • 参加率目標

これらの情報を盛り込んだ資料を用意した上で、1人約5分でプレゼンテーションを実施。提案された内容を審査員が審査し、優秀作を選出します。

それぞれが考える「単身世帯とコミュニティの未来」を実現するアイデア

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提案された11案は、それぞれ特徴のある提案ばかり。

マンション入居後3~6か月で開催する最初の居住者間交流イベントということで、朝食会やディナーパーティー、バーイベントといった食に絡めた提案にはじまり、脱出ゲームや商店街の散策イベントのようなアクティブなもの、住人同士で学びを深め合うイベントなどが提案されました。

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提案する人によって住人の捉え方もさまざま。単身者向けのマンションを所有する人ということもあり、それなりの所得がある若い層というのは共通認識として持ちながら、それぞれがリサーチしたデータを元に住人像をイメージ。

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「家での生活を充実させたい世代である」「友人知人とアクティブに遊ぶことも好き」「体験を重視する」といった特徴をそれぞれあぶり出していました。

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「社会的な課題に関心が高い」という特徴や、若い世代ならではの「インスタ映えするか否か」といった点で企画を考えたメンバーもいました。

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イベントの日程を考えるに当たっても、「土曜日は疲れているから日曜日で」という人も居れば「アクティブな人は土曜の朝から活発的に」と考える人も。

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審査員からの質疑応答では「男性はいいけど、女性は来にくいかも」といった指摘や、「商店街と組んでイベントをするときは誰にアプローチをするのか」といった実現性を加味した具体的な質問も。

それぞれが考える理想の「単身世帯とコミュニティの未来」を実現するアイデアが語られました。

居住者イベントとして実施される3案が決定

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今年度のアイデアソンでは、優秀作として「三井不動産レジデンシャル賞」「HITOTOWA」「U26事務局賞」の計3案を選出。ここで選出されたアイデアを元にブラッシュアップを繰り返し、実際にPark LUXEのへ向けイベントとして実施されます。
評価のポイントとして挙げられたのは以下の8要素。どれも実際にイベントを開催するために外せないポイントです。

  • 参加者がまた来たいと思うイベントか
  • コミュニティの大切さを理解できるか
  • 参加率30%以上が確保できるコンテンツの魅力があるか
  • 実現可能性が考慮されているか
  • 参加者の皆さま全員が楽しめるか
  • なぜ参加しようと思うのか裏付けがあるかイベントコンテンツの根拠が明示されているか

それでは、受賞案を順に見ていきましょう。

1つめの「U26事務局賞」を受賞したのは佐藤翔子さん、桐葉恵さんのお二人。それぞれ別で提案していたのですが、今回は特別に二人で受賞となりました。

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というのも、二人が提案したイベントのテーマや対象が近かったから。佐藤さんが提案したのが、被災地の食材を用いてエシカルスムージーを作り、被災地支援にも繋げるというイベント。

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一方、桐葉さんが提案したのは非常食をみんなで食べる「ごちぼう(ごちそう+ぼうさい)」イベントで、フードロスの削減に繋げようというものでした。

審査員からは、「フードロスに関心のある層とエシカルに関心がある層は近く、ともに企画を進めればいい企画になるのでは無いかと考え、今回はダブル受賞とさせていただきました」と岩田さん。

荒さんからは、「想定されるターゲット層の特徴をよく分析して提案されており、とても納得感がありました。もしかすると女性に少しよりすぎているのかなと思う部分はありますが、そこも上手くまとめ最終的なイベントに落とし込んでくれることを期待しています」とコメントをいただきました。

続く2つめ、「HITOTOWA賞」を受賞したのは向山直登さん。

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バルコニーを有効活用するためのセミナーを開催し、家派といわれるターゲット層が充実した自宅ライフを楽しめるようにする企画です。

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セミナーは「オトナスクール」と題し、コーヒーやヨガなど様々な内容を用意して定期的に開催。住人同士が継続的に関係性を築ける場となるよう意識されていました。

荒さんからは「舞台となるPark LUXEの特徴を最も活かした企画でした。三井不動産レジデンシャルさんとしても、今後のPark LUXEシリーズにも展開できる可能性がある企画になりそうだと期待を込めて選出しています」と今回のU26だけでなく、今後の展開も含めて期待しているという旨が語られました。

そして最後、三井不動産レジデンシャル賞を受賞したのは田嶋直輝さん。

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田嶋さんが提案したのは、住人それぞれが自分の出身地の日本酒を持ち寄り、紹介しつつ飲むというイベント。一緒にお酒を飲むことで関係性を作りやすというのはもちろん、出身地の話をすることで距離が縮まるきっかけになるというものでした。

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選出した渡辺さんからは以下のコメントをいただきました。

「お酒を使うイベントの場合、運営のオペレーションが難しくなるなど、さまざまなハードルがあります。また、単にお酒を通して交流というだけでは弱いので、もう少し工夫が必要でしょう。ただ、私自身実はこういうイベントはずっとやりたいと思っており、その期待値も込めて選ばせていただきました。これから頑張っていきましょう」

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今回選出された3案は、実際にPark LUXEにてイベントとして開催されます。ここから数ヶ月間をかけメンバーはコミュニティについて学びを深めつつ、チームに分かれそれぞれの案をブラッシュアップしていきます。

ここから形作っていくイベント。U26メンバーはこのアイデアをどのような形に仕上げていくのでしょうか。今後の展開にも、乞うご期待ください!