移動式コミュニティカフェの実現に向けて、屋台づくりワークショップを開催しました!


マンションにおけるコミュニティカフェの実現に向けて、日々企画を練っているU26チーム。隔週で開催している「U-School」でレクチャーを受けたり、休日を使って今年度の舞台となるパークシティ溝の口でイベントやリサーチを進めています。

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これまでのイベントのサポートとリサーチを踏まえた話し合いの結果、外出するのが困難なお年寄りのもとへこちらから近づいていけるように、カフェを固定された場所でなく、まずは広い敷地内を移動できる形態で展開するという方向に。

そうして未来の住まい方を研究するYADOKARI小屋部の唐品さんを講師としてお迎えし、コミュニティカフェとして使うための移動式の屋台を作る計画が動き出しました。

懇親会中に開催された小屋ミーティングの様子

事前に、U-School後の懇親会にて、YADOKARI小屋部の唐品さんとU26のメンバーが移動式の屋台をどう作るか、屋台づくりワークショップをどう開催するかについてのミーティングが開催されました。

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入念な準備を経て、8月にはパークシティ溝の口にて、U26メンバーが居住者のみなさんと共に屋台を組み立てるワークショップを実践!今回の記事ではワークショップ当日の様子をレポートします。

居住者のみなさんと一緒に屋台づくり

午後の会場入り口に配されたU26フラッグ

午後の会場入り口に配されたU26フラッグ

屋台作りワークショップは二部構成で、午前は野外スペースで屋台の部品の色塗り、午後は集会所にて部品の組み立てを行いました。午後の会場となった集会所では、作業スペースの横で「どっちのカフェde Show!?」と題したカフェスペースを設置。居住者のみなさんにコーヒーを楽しんでいただきながら、カフェに関するインタビュー調査を進めました。

朝。マンション敷地内のピロティーにてワークショップがスタート!

朝。マンション敷地内のピロティーにてワークショップがスタート!

ボディ、屋根など部品別に組み立てていきます

ボディ、屋根など部品別に組み立てていきます

部品ごとに色を塗っていきます

部品ごとに色を塗っていきます

色塗りが済んだ部品も組み込んでいきます

色塗りが済んだ部品も組み込んでいきます

通りすがりの子どもたちもお手伝い

通りすがりの子どもたちもお手伝い

マンションのピロティで行われた午前の部では、屋台のボディや屋根など、パート別に色塗りと組み立てが進められました。ワークショップの話を聞いて参加した住民の方々もいれば、通りすがりに手伝ってくれる子どもたちも。

参加した住民のみなさんはU26メンバーと共に手を動かしながら、マンションでの暮らしについて話を聞かせてくださいました。

マンションの居住者のみなさんが用意してくださったお弁当を囲んで昼食

マンションの居住者のみなさんが用意してくださったお弁当を囲んで昼食

カフェに関するインタビュー調査も実施

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午後、集会室にて昼食を済ませてからは、屋根の細部などを仕上げていきました。会場内では、半分のスペースで組み立て作業を進めながら、もう半分のスペースではU26カフェを展開。

はじめての電子工具にチャレンジ

はじめての電子工具にチャレンジ

日曜大工が得意な男性がいた反面、工具を手にした女性や子どもの参加者からは「はじめての経験で面白い」との声も聞かれました。屋台づくりワークショップは、マンション内の居住者が立ち寄るきっかけになったようです。

木材を「鱗貼り」と呼ばれる方法で打ち付け、屋根を作っていきます

木材を「鱗貼り」と呼ばれる方法で打ち付け、屋根を作っていきます

装飾物となる部品のイラスト担当

装飾物となる部品のイラスト担当

生絞りのフルーツジュースやコーヒー、手作りクッキーなどを用意

生絞りのフルーツジュースやコーヒー、手作りクッキーなどを用意

カフェスペースではドリンクの需要を知るために、生絞りのフルーツジュースやコーヒーなどを提供。立ち寄ってくださった住民のみなさんに、コミュニティカフェでどんなものを出すと良いか、意見を伺いました。フルーツの生絞りジュースが人気だった一方、コーヒーを飲むのも落ち着いて良いという声が寄せられました。

ヒアリングの様子

ヒアリングの様子

同スペースに配されたテーブルでは、住民のみなさんとU26メンバーが和気あいあいとマンションでのこれからの暮らしやコミュニティカフェについてアイディアを交わしました。

子どもたちもアイディア出しに参加

子どもたちもアイディア出しに参加

移動式の屋台の活用アイディアを募ったボード

移動式の屋台の活用アイディアを募ったボード

ヒアリングでは、「同じマンション内の人と繋がりたいが、趣味を通じた集まり以外ではなかなかチャンスがない」など、住民のみなさんのニーズを聞くことができました。

「中庭や屋上でカフェを開いたらはじめて出会う住民同士が繋がれるのでは」「 既に共用施設で不定期に販売しているお弁当を、外出が困難なお年寄りの玄関先まで届けよう」といったアイディアも。

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約半日で移動式の屋台が完成。子どもたちがフロントにイラストを描いて仕上げてくれました。

マンション敷地内の中庭で臨時カフェをオープン!

持ち運びが簡単です

持ち運びが簡単です

屋外にカフェを展開

屋外にカフェを展開

ワークショップ終盤では、完成した移動式の屋台を早速外へ運び、マンション敷地内の中庭でカフェをオープン。開放的な雰囲気のなか、今後の屋台の活用方法について会話に花を咲かせました。早速、通りかかった居住者の方とのコミュニケーションが始まる場面も。

いよいよ年間かけたコミュニティカフェづくりの企画を形にしはじめたU26プロジェクト。メンバーからは、居住者のみなさんとの交流を通じて、コミュニティカフェ展開に向けた具体的な手応えを感じたという感想が挙げられました。更にインタビュー調査を実施していきながら、ニーズを更に深掘りしていきたいとのこと。

今後U26はマンションでどのような展開を見せていくのでしょうか。移動式の屋台カフェの展開も含め、引き続き乞うご期待ください。

おつかれさまでした!

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